アメリカのボディビル(OCB)に挑戦してみた。

アメリカ(ジョージア州)生活

今回は38歳にもなって初めてボディビル(クラシックフィジーク)に挑戦したので、その記録を残したいと思います。とにかくに初めてのことで、様々な情報に惑わされたり、うまく減量できなかったり、体調をくずしたりと反省点が多かったですが、とてもいい経験ができこの経験を次に活かしたいと考えています。

OCBの大会にエントリー

今回はアメリカのOCBとう団体が主催しているボディビルの大会にエントリーしてみました。OCB(Organization of Competitive Bodybuilders)は、米国のナチュラルでの最大規模を誇るボディビルディング団体で、年間40州で100以上のショーを開催しています。OCBの使命は、ナチュラルアスリートが競技できる安全で公正で薬物のない競技の場を提供することです。競技者は、各競技の前にポリグラフ検査と尿薬物検査を受けなければなりません。OCBでは、ビキニ、フィギュア、ウェルネス、フィジーク、クラシックフィジークの部門も提供しており、この団体はIFBBに所属しています。
OCBの動画を見る限りアマチュアで出場する選手もそこまで大きい選手(筋肉的に)も少ないイメージなので、この大会を選びました。あとは住んでいる家から会場がすごく近かったのも1つです(これが最もの理由)。そして大会に出場するにはまず以下の費用がかかりました。

  • エントリー費用         $145(デビューとオープンの2つClassを登録)
  • OCBメンバー加入料金(年1更新) $115
  • 薬物検査            $60(現金のみ)
  • タンニングスプレー       $145(なくてもOK)
  • 家族やサポーターの入場料    $320(知り合いが来てくれるので、一部負担しました)

なので大体$785と決して安い値段ではありません。やっぱり大人の趣味って金が掛かる。。。
また大会が土曜日なので、金曜日は仕事を休んだりと色々調整も必要になります。
大会にエントリーすると登録完了の通知や開催日の情報や薬物検査やタンニングスプレーについての詳細を受け取るようになるので、見逃さないことが重要です。ただ大会当日のポーズのながれや何人がエントリーとかの情報ないので、当日開始までずっと不安な状態になります。そもそも英語の指示をどこまで私が理解できるのか、ずっと不安でした。ただ、この金額を支払ったので、やるという覚悟はできました!大会が2024/8/3でエントリーしたのは6/11なので、この2ヶ月でとことん追い込むえと決めました。

大会2ヵ月前⇒1ヶ月前

大会まで2ヵ月を切って順調に体重も落ちたのでちょっと腹筋が見えてくるかなと思っていましたが、現実はそんなに甘くありませんでした。体重はおちているものの、体脂肪は相変わらず10%以上で筋肉の線は何もない状況でした。この時はまだ2ヵ月あるので、まだまだ余裕でした。トレニンーグメニューは基本週5回か6回と高頻度で減量初期からほぼ変わらないメニューで、摂取カロリーは2000calぐらいから徐々に減らして1ヵ月前には1800calぐらいまで落としました。筋トレ初心者ボーナスかどうかは不明ですが、トレーニングのパフォーマンスはほとんど落ちておらず、むしろ足なのどは、フォームが修正されて重量を増やすこともできました。そしてこのあたりで深刻な問題になったのが、便秘です。ローファットダイエットということで、脂質を減らす食事にしていましたが、一度1日の脂質の摂取量を10gまで落としたら肌も荒れて、全くお通じが来なくなりました。ネットでも脂質は重要との記事は多々ありましたが、この情報は正しかったと身をもって体感しました。なのでゆで卵と素焼きアーモンドを追加して脂質の割合を増やしました。肌荒れは解消したのですが、便秘の方はいまいちだったので、整腸剤で乗り切ることにしました。そしてこの1ヶ月間でも2Kgは減量できたのですが、思っていた以上に体脂肪が落とせない状況になりました。肉体的にはまだ元気でしたが、精神的に焦り始めたのが、このあたりからでした。

大会1ヶ月前⇒大会1週間前

大会1ヶ月前には体脂肪は10%は切っておきたいと計画していましたが、まさかの11%代。。。腹筋も全然絞れていないので、ここからさらにカロリーを減らすことしました。そして今までしてこなかった有酸素も週3でトレーニング後に取り入れることにしました。1日の摂取カロリーは1650calぐらいまで減らして、週に3回ほど夕方のトレーニングの後にランニングを20分追加しました。とりあえず一定の割合で体重は落ちてきましたが、絞れている感じは全然ありませんでした。大会三週間目にカロリーを一度1500calぐらいまで落として見ましたが、その時は全く力も出ず、体重の減量幅もそこまで変わりませんでした。これは感覚的に無理だと思い、1600〜1750calの間に留めるようにしました。この週で総摂取カロリーの調整を試した結果1650calあたりがトレーニングや仕事に支障来さない最低ラインだと気づけました。そして大会2週間前。この時点で体は絞れている(体脂肪5%ぐらい)のが理想ですが、やっと10%を切れたレベルでした。YouTubeを見てもこのあたりでチートミールを入れるなどありましたが、絞れていない状況では失敗するだろうと思い、そのまま低い摂取カロリーを続けました。本当に気持ちが焦ってしまい色々な情報を探して打開策を検討していました。ただこれが現実だと受け止め、今までどおりのスタイルで行こうと決心しました。そして最後のカードとして朝に週3回HIITと有酸素運動(ウォーキング)をさらに追加しました。そのおかげで減量が滞ることはありませんでした。
 大会までの主なトレーニング

  • 月曜日 チンニング→ベンチプレス→インクラインベンチプレス→ケーブルクロスオーバー→ケーブルローイング→ワンハンドローイング→ウォーキング(20分) 
  • 火曜日 ショルダープレス→ケーブルサイドレイズ→フロントレイズ→ケーブルリアレイズ→アームカール→トライセプス・エクステンション(またはディップス)→リストカール→リバースカール
  • 水曜日 ハックスクワット→リニアレッグプレス→レッグカール→レッグエクステンド→バーベルスクワット→カーフレイズ→腹筋→ウォーキング(20分)
  • 木曜日 月曜日と同じ(→ウォーキングはなし) 
  • 金曜日 火曜日と同じ
  • 土曜日 水曜日と同じ
  • 日曜日 休息(ランニング)

 食事の例 肉の量を変更したり、炭水化物の量や種類(焼き芋、オートミール)を変更していました。

  • 朝 プロテインシェイク、茹で卵(1個)、ご飯(100g)、納豆
  • 間食 素焼きアーモンド 5粒
  • 昼 茹でささみ(150g)、ご飯(100g)、野菜(ブロッコリー等)、味噌汁(インスタント)
  • 間食 茹で卵(2個)
  • トレーニング SizeOn(1/3杯)、プロテインシェイク
  • 晩 サーモン(焼きor刺し身)100g、ご飯(100g)、野菜(ブロッコリー等)、味噌汁
  • 夜 プロテインシェイクorグリークヨーグルト(大会2週間前は無し)

大会1週間前⇒大会前日

大会1週間前になったので、トレーニングは水曜日までにしました。ここまで来たら体調を整えるのを中心に過ごしました。良くも悪くも継続して減量はできたので、ここに来て絞れてきたといった感じになりました。この状態を大会1ヶ月前に持ってきたかったです。。。食事量も水曜日まではこれまで通りで、木曜日からほんの少しだけ炭水化物を増やしていきました。また木曜日にはDexaFitという体脂肪を精密機器で測定できるところに行きました。折角なのでこれまでの成果をしっかり記録したいという思いで行きました。値段は$89とそこそこいい値段ですが、精度の高い測定が受けれるので、普段使っているタニタの体脂肪計とどのくらい差異を確かめようと思いました。DexaFitでは測定台に乗って体脂肪や骨密度を図る検査とカメラの前に立って体のバランスを検査するのもを実施しました。結果は以下の通りで体脂肪は9.5%でした。初回の大会としてはこのぐらいなのかなと若干テンションは下がりましたが、もう大会前なので気持ちを切り替えることにしました。

そして金曜日は大会に向けてのチェックインと薬物検査そしてカラーリングに行きました。ただ体脂肪が思っていたよりあったので、朝食前に有酸素運動を入れました。過ごし方についてはネットを情報を参考にして、水分量をいつもより2/3程度に抑えて、炭水化物も少し多めに取ることにしました。薬物検査についてはポリグラフ検査という嘘発見器みたいな装置に繋がれていくつか質問をされる検査でした。今回は尿検査などはありませんでした。「今まで嘘を付いたことはないか」、「〇〇の薬物をこれまで使用したことはないのか」など5問ほどされ、それで終わりでした。10分もかからない検査でした。そのあとにカラーリングを実施してチェックインをして会場を後にしました。カラーリングは30分ほどで完了し、乾燥するの結構早いんだなと思いましたが、がっつり塗料が服に付きました。思っていた以上に雑なカラーリングって感じですが、初めての体験なので満足でした。また捨てる用の服で行って正解でした。あとこの日はポージングをちょっと練習してゆったり過ごした一日でした。久々のオフ日だと感じれた日でした。

大会当日
当時は朝に起きてまずまず毎朝飲んでいるEAAと牛肉(150g)とごはん(200g)を朝6時に取りました。

そして大会に持って行った食べ物は以下にしました。

水 500cc
炭酸抜きコーラ 500cc
おにぎり
あんこ
ポテトチップス
チョコレート

大会の流れは以下の通りです。

朝8時30分 会場に到着⇒控え室に移動
朝9時 タッチアップ開始(オイル)
10時 パンプアップ開始
10時半 大会スタート
14時 結果発表(デビュー戦で6人中4位でした)
14時半 解散

ポージングの練習不足やそもそもクラシックフィジークの評価ポイントを理解していなかったので、いい成績は残せませんでしたが、出場したことに大きな価値がありました。出てみないとこの競技の難しさや面白さが分からないと思います。

まとめ

今回の減量計画と実績は以下になります。

こうやって見るとほんとに最初の計画が甘かったのが、明確でした。6月も全然絞れないと思っていましたが、体重的にはちゃんと2Kg減で推移していたので、やはり最初のスタートに問題がありました。結果的に最後の1っヶ月で無理した減量になっているので、もし次挑戦できるなら体脂肪14%以下からスタートしたいと思います。一度チートミールを試してみたいです。またこれから増量期になりますが、その後に一度、ケトジェニックにも挑戦してみたいと思います。

今回の大会出場をきっかけに、自分の体について考え直すいい機会ができました。これがほんとに良かったと思います。最後に今大会を応援、支えてくれた家族、大会に応援に来てくれた会社のメンバーにも本当に感謝です。これから新たなスタートを切ってみます。ありがとうございました。

大会後のビールとお肉は本当に最高。これの為にボディビルをやってもいいと思うぐらいでした。

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